教育の役割

教育とは、何を教えることか

現在、「教育」という単語を聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。
たいていの人は、学校や塾で教える「算数」「国語」「理科」、そういった単純な教科書にある勉強についてを連想していくことと思います。
テレビや新聞、駅前などで子どものうちからの英才教育を声高に強調されて、また職業難や就職氷河期などという言葉が飛び交う現代においては、それも無理からぬことでしょう。
もちろん、そういった基礎的な学力は、社会に出るまでに経なければならない通過点へ到達するまでに求められる能力として、身に付けなければならない絶対的なステータスではあります。
しかし、実際に社会に出たとき、その単純な意味しか持たない「教育」が、どこまで役に立つかと言われれば、首を傾げてしまう人も多くいることでしょう。
毎年毎年、それまで学生だった若者たちが、一斉に社会人として社会に放り出されます。
そのとき、まず彼らが困るのが人と人とのコミュニケーション能力であります。
それは、英語や数学などがどれだけできようとも、必死に机にかじりつき、ただ淡々と勉強してきた人間にはどうしても身に付かない、しかし最も大切なスキルです。

簡単な例で例えると、上手な敬語が使えない、場の空気を読めない、人間同士の連携・チームワークの中に入っていけないなどがあります。
これらのことができなければ、社会人としては致命的です。
学校では、確かに基礎学力は身に付けることができます。しかし今最も必要なこととして、大人たちはこれらの常識を学ばせるべきです。